次の展示パネルは、高性能構造木材「PFウッド」の説明です。
構造計算をしても、使われる材料が必要とされる強度がないと意味がありません。
ハレノイエの構造木材は、イノス(住友林業)から提供される「PFウッド」を使用しています。
「PFウッド」は…
①反りや曲がりのチェック
②強度検査
③寸法にくるいがないか測定
④芯まで乾燥できているか確認(含水率15%以下)
について、 構造用製材(無垢材)で全数検査、構造用集成材では抜き取り検査をしています。
「えっ!今時の木造住宅で構造木材の強度確認は当たり前でしょ!」
答えはNOです。
木材は、鉄骨などの工業製品とは違い、その性質上バラツキが多いので、日本農林規格(JAS)
で区分されています。
構造用製材(無垢材)の区分としては、目視等級区分・機械等級区分がありますが、
全数検査はされていません。
構造用集成材は木材の欠点を補う半工業製品と言えるもので、製造段階で強度等級区分されます。
そのJAS規格でさえ、構造用製材ではあまり流通していないのが実情です。
理由はいろいろありますが、主な理由はコストの問題と言われています。
構造計算をしても強度不明の材料が使われては計算通りの安全性は保てません。
ハレノイエでは、構造計算で導き出した安全性を実現するために一本一本の強度が明確な
「PFウッド」を用いています。