これまでの打合せで多かったコンセントの位置を、3つに絞ってお伝えします。
1.キッチン 電子レンジや炊飯器など、意外と電化製品が多いのがキッチン。
使う・使わないがご家庭によってはっきり分かれる場所だけに、つけ忘れが出やすく、
後悔ポイントにあげる方も多いです。
見落としがちなのは、使うときだけコンセントに挿す調理家電。
・ミキサー
・ハンドブレンダー
・コーヒーミル
・スマホやタブレット
これだけでも、意外と数がありますよね。
キッチンでレシピを見たり、音楽を聞いたりしたいというご希望は、少し前まではあまり
なかったこと。
忘れずにコンセントを確保しましょう。
また、これらのコンセントをキッチンのどこに配置するかもポイントです。
対面式のキッチンなら、背面のカップボード側につけられます。
でも、シンクやコンロのあるシステムキッチン本体につけたい場合は、注意が必要です。
天板がフラットなアイランド型や対面カウンターの立ち上がり部分がない場合は、
コンセントをつけられるメーカーが限られています。
使い勝手に大きく影響するので、キッチンメーカー選びの時に、忘れずにチェックして
みましょう。
いずれにせよキッチンの場合は、調理家電だけでコンセントが埋まってしまわないよう少
し多めをイメージしておくと安心です。
2.収納の内部 最近は充電式の家電がとても増えています。
そこでお伺いするのが、「充電式の電化製品を使うかどうか」です。
専用の充電場所を収納の中に確保しておけば、使いたい時にすぐ使えてとても便利ですよ。
使われるかどうかよく聞くのが次の電化製品。
■洗面台収納
・電気シェーバー(ひげそり)
・電動歯ブラシ
■リビング収納
・コードレスクリーナー(掃除機)
・ロボット掃除機(ルンバやブラーバ)
■シューズクローゼット
・電動自転車
・DIY用の工具
・靴の乾燥機
既製品の洗面台だけでは、コンセントの数が少ないこともあります。
すぐ近くの壁などにコンセントを計画しておくと安心です。
また、充電式の掃除機は収納の中で立てたまま充電できると、見た目もすっきりしますよね。
2階廊下の収納に提案することもよくあります。
特にお掃除ロボットを使う方は、基地とも言われる専用のステーションを作っておくと、
勝手に収納の中に帰ってくれて便利です。
電動自転車の充電器も忘れられがちです。
けっこう重いので玄関入ってすぐのシューズクローゼットにあれば、毎日の暮らしが楽になります。
3.スマホ、タブレットの充電スポット ここ数年の設計で、話題にあがることが増えたのが、スマホやタブレットの充電スポットです。
少し前までは、寝室のベッドで充電できればOKでした。
でも、今は充電したまま使うスタイルも一般的になってきましたよね。
しかも、お子さんも含めみんなが1台ずつ使うように。
ひとりひとりがストレスなく充電できるように、次のような場所に充電スポットが
あると便利です。
リビングのソファーの近く ソファーの背中に隠れてしまわないよう、脇にコンセントをつけましょう。
床面にコンセントを計画するアイデアも意外と便利です。
キッチンカウンター 対面キッチンのリビング側につけることが多い、キッチンカウンター。
レシピを見るためにスマホを置いたり、パソコンを使ったりするスペースにも活躍しますね。
スタディカウンター 自治体にもよりますが、小学生、中学生はタブレット端末が配られ、宿題もタブレットで
提出する学校が増えています。
小さいうちはリビングで宿題することも多いですから、充電スポットを計画してあれば
ストレスなく暮らせますね。
寝室のベッドまわり 眠る前にスマホを見たり、スマホを目覚ましアラームとして使ったりしている方も多いですよね。
ベッドサイドのコンセントは全ての寝室にあると便利です。