そもそも「梁」とは? 「梁」とは、柱の上に横に渡してある構造材のことです。2階の床や屋根を支えるための部材の
ひとつですね。
普通は天井の中に隠れて見えない部材ですが、これをあえて見えるように仕上げたのが
「あらわし梁」と言います。
梁を見せる3つの理由 どうして梁を見せるの?と不思議に思うかもしれません。
その理由は、主に3つあります。
・階高を変えず、天井を高くできる
・木の温かみ、力強さが感じられる
・梁がアクセントになって、おしゃれ! 開放感がほしいからと天井を高くする場合は、階高を上げます。
しかし、それでは階段が長くなり家全体の高さも上がってしまいます。
そこで、天井の中に隠れてしまう梁を見せて、梁の上に天井を張れば、階高はそのままに天井を高くすることができるというわけです!
あらわしになった梁は、木の温かみを感じさせ、構造の力強さをダイレクトに伝えてくれます。
安心感を覚える方も多いです。
また、化粧梁があることで天井面に凹凸ができ奥行きが生まれ、よいアクセントに。
普通はクロスや木材で仕上げるだけの天井ですが、ぐっとおしゃれになりますね。
あらわし梁は構造体を見せたものなので、どこでも好きにつけられるわけではないため、
本数や太さを選ぶことはできないという特徴もあげられます。
化粧梁は装飾のための梁 そこで生まれたのが
「化粧梁」です。
構造的には必要ない場所に、あえて装飾のためにつける梁で、「見せ梁」とも呼ばれます。
あらわし梁には、
・構造体を見せた梁
・構造的には必要ない装飾のための梁 の2つがあり、装飾のための梁が「化粧梁」と呼ばれているというわけですね。