こんにちは。ハレノイエです。

緊急事態宣言が解除され、少しずつ以前の暮らしへ戻る期待が高まってきているように思います。
そんな中、今建築中のお家を見学できる“構造見学会”が10/16、17に行われました。
来場くださったお客様ありがとうございました！
また、ご協力いただきましたお施主様及びご家族の方々、本当にありがとうございました。
今日は構造見学会の様子をリポートしたいと思います。

ハレノイエがお客様に提供したいのは、タイトルのとおり「安心安全な住まい」です。
しかし、いくら考え方・説明が素晴らしくても、実体が伴っていなければ、「絵に描いた餅」です。
構造見学会は、完成見学会ほど華やかではありません。
しかし家の性能を決める『構造』の段階を見ていただくことで、ハレノイエの考え方・説明が
現場と違っていないことを確認していただく事ができます。

それでは、展示パネルを見ていきましょう。

ハレノイエは、全棟構造計算を行っているという説明から、展示パネルが始まります。
「えっ！今時の木造住宅は“構造計算”しているのが当たり前でしょ！」
答えはNOです。

一般的な木造住宅で広く用いられる“構造計算”とは、実は構造計算ではなく、
「①壁量計算＋②壁のバランス＋③接合部の検討」について行う簡易的な計算による構造検討の
ことを言います。

ハレノイエでは許容応力度計算という構造検討を行っており、これが本来の“構造計算”です。
許容応力度計算では前述の①②③の検討に加え、
「④水平構面＋⑤柱の座屈＋⑥横架材の検討＋⑦基礎の設計」を行います。

法律的には、一般的な木造住宅は簡易的な計算で問題ありませんが、構造安全性能のレベルで言えば、
許容応力度計算のほうが信頼性が高いと言えます。

次の展示パネルは、高性能構造木材「ＰＦウッド」の説明です。
構造計算をしても、使われる材料が必要とされる強度がないと意味がありません。

ハレノイエの構造木材は、イノス（住友林業）から提供される「ＰＦウッド」を使用しています。
「ＰＦウッド」は…

①反りや曲がりのチェック
②強度検査
③寸法にくるいがないか測定
④芯まで乾燥できているか確認（含水率15%以下）

について、 構造用製材（無垢材）で全数検査、構造用集成材では抜き取り検査をしています。
「えっ！今時の木造住宅で構造木材の強度確認は当たり前でしょ！」
答えはNOです。

木材は、鉄骨などの工業製品とは違い、その性質上バラツキが多いので、日本農林規格（JAS）
で区分されています。
構造用製材（無垢材）の区分としては、目視等級区分・機械等級区分がありますが、
全数検査はされていません。
構造用集成材は木材の欠点を補う半工業製品と言えるもので、製造段階で強度等級区分されます。
そのJAS規格でさえ、構造用製材ではあまり流通していないのが実情です。

理由はいろいろありますが、主な理由はコストの問題と言われています。
構造計算をしても強度不明の材料が使われては計算通りの安全性は保てません。
ハレノイエでは、構造計算で導き出した安全性を実現するために一本一本の強度が明確な
「ＰＦウッド」を用いています。

構造計算を行い、材料の品質が確保されれば、最後に大切なのは「施工の品質」です。
いくら構造計算を行い、材料の品質が確保されていても、現場で間違った施工をしたら意味がないからです。
ハレノイエは中村土建株式会社として湖西市で68年実績の上、確認などの公的検査はもちろんのこと、
自社検査に加えイノス（住友林業）検査員によるＷチェックで「施工の品質」を確保しています。

●耐震等級３＋制震ダンパー


構造計算を実施して耐震等級３を標準とするだけでなく、繰り返しの地震を軽減する
制震ダンパーも見られます。

●省エネ性能　－ＵＡ値・C値－

今の住宅は構造に裏付けられる安心安全はもちろんのこと、快適さも重要とされます。
構造見学会では、快適さを裏付けする省エネ性能（UA値、C値）に関するパネルも展示しています。
今回は断熱工事も完了していて、実際の施工状況も見ていただけました。

●空気をきれいにする省エネ換気システム



ハレノイエで採用する換気システムの展示パネル。
高性能フィルターで花粉を99.8％、PM2.5を98％除去して、きれいな空気を室内に取り入れます。

その上、熱交換率80％の省エネ換気システムです。
構造見学会では、換気システムのホコリなどを巻き上げない床排気ダクトの施工状況が見られます。

この他、地盤改良に関するパネルやイノスの家賃保証付き借上げ制度のパネル、土地の情報なども展示させていただきました。

ご来場いただいたお客様からは、「カタログなどで説明を受けた内容を実際の現場で確認できて良かった」と感想をいただきました。
家の構造はいつでも見られるというものではありません。

機会が合いましたら、ぜひ構造見学会にご来場いただければと思います。
実際を見ていただくことで、より安心してお家づくりを楽しんでいただければと思います。