BLOG ハレノイエの小さな工夫

未来を先取りした新築計画:V2Hとは!?

2023/12/15

こんにちは、ハレノイエです。
新しい住まいを計画するとき、最新の技術を取り入れることが快適な生活を築く上で重要です。
今回はそんな未来志向の方に向けてお家をエネルギーの発信地点に変えるV2H(Vehicle-to-Home)についてご紹介します。
未来の住まいにふさわしい第一歩を踏み出してみませんか?

目次

V2Hとは

V2Hと蓄電池はどう違う?

V2Hはどんな人に合うか?

V2H設置の流れ

将来はV2Hもあり⁉と考えた方は、建築時の計画がおススメです

V2Hとは


V2Hとは「Vehicle-to-Home(ヴィークル・ツー・ホーム)」の略で、“車から家へ”という意味になります。
EVやPHEV車の大容量バッテリーに蓄えられた電気を家庭で活用するための設備やシステムを指します。

EVやPHEVが搭載するバッテリーは大容量で、EVには充電1回あたりの航続距離が500kmを超える車種もあります。それだけ大きなバッテリーですので、走行していない時間帯はV2Hで家とつなぎ、家庭用電源として有効活用しようという考えがV2Hになります。

V2Hと蓄電池はどう違う?

家庭用電源としてのバッテリーというと蓄電池が主流になります。
その蓄電池とのいについて簡単に解説します。

ポイント1:利用できるタイミング
V2HはEV・PHEVの車がないと電気を貯めることも、お家に給電することもできません。
対して、蓄電池は自宅に設置してしまえばいつでも充電・給電をすることができます。
ポイント2:蓄電できる容量
家庭用定置型蓄電池の容量は約3~15kWh程度。
それに比べてEV・PHEVのバッテリーは大容量で、国内でもっとも普及しているEVの日産リーフe+なら60 kWh(約4日間分)あります。

V2Hはどんな人に合うか?

 前述したようにV2HはEV・PHEVの車に乗っているときには電気を貯めることも自宅で給電することもできません。ですので、日中は車を使っていて自宅にほとんどない状態になる人の場合、昼間に太陽光で車の充電ができないということもデメリットです。

そういう意味では、
・送迎や買い物に行くときだけ車を利用する人
・週末だけしか車に乗らない人
・太陽光発電を設置していない(EV・PHEV車に乗っていいて、夜間電力で充電)人
 は、蓄電池よりV2Hが向いているでしょう。
また、EV・PHEVのバッテリーは蓄電池に比べて容量が大きいので、
・大規模な災害時の停電が心配な方 にも向いています。

(満充電状態の蓄電池(11.5 kWh)の使用範囲については、こちらのブログをご参照ください。
▶低価格×高品質な家庭用蓄電池で光熱費ゼロ!?)

V2H設置の流れ

既存の住宅に設置する場合は、①~⑤が大まかな流れになります。

①現場調査と許可申請:設置には電力申請や事業計画変更申請に関する許可申請が必要
②基礎工事:コンクリートの設置等をおこないV2H設置場所の整地作業
③配線工事:V2H本体から自宅の分電盤まで接続するための配線工事
④ブレーカー設置:自宅内で供給される電気のためのブレーカーの他、V2H用のブレーカーや切り替えスイッチを屋内に設置
⑤設置作業

将来はV2Hもあり⁉と考えた方は、建築時の計画がおススメです

 V2Hの機器は数十万円で、設置工事と合わせると100万円前後の費用が掛かり、決してお手軽とは言えません。
今すぐV2Hを導入するのは難しいと考える人もいるかと思いますが、今後EVやPHEVの車がより普及し、V2Hの価格面も下がってくると予想されます。

設置方法は前述の通りになり、既存住宅への設置も可能ではありますが、現場調査や許可申請でNGにならないように、もしかしたら将来的に設置をするかも?といった想定で配置場所を検討しておくことや、配線計画にもV2Hを組み込んでおくと良いと思います。


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